レターお届け日変更と、朝読み本のこと
こんにちは。
連休後の消化試合みたいな平日を経て、またたくまに週末が過ぎて、がっつり日常が戻ってきた。しかもまた雨、台風か……この長雨きつい。そんなちょっと重たい月曜日の青山です。
今日のレターは前半は読者登録いただいている皆さんへのご報告。後半はサポートメンバーの方に読んでいただくお話という二部構成です。
●レターお届け日程の変更のこと
毎週月曜日の17時にお届けしているこのレターですが、次回以降は木曜日(あるいは水曜日)配信に変更することに決めました。
もともと月曜の夜配信に決めたのは、「休み明けの仕事終わりに、気分転換にのんびり読んでいただけたら」という理由からでした。
今回、配信日程を変更するのも理由があります。これは勝手ながらわたしの都合なんです。ごめんなさい。
出講している大学の非常勤の後期授業が、明日から始まります。前期は一コマでしたが、後期は二コマ。4年目に入る授業もあるので、やることはだいたい決まっているだけど、学生へのレポート返信にけっこう時間がかかってしまうのが例年のこと。
「クリエイティブ・ライティング」系の授業では、レポートではなくて自由作文を書いてもらいます。それに対して、わたしが感じたことをフィードバックする。
文章を書く(受講生)」→「書かれたものを読んで、感想を書く(わたし)」。これを毎週毎週、15回の授業でやっていきます。
そんなふうに「書く」と「読む」をひたすら繰り返しながら、自分が書いたものがどう読まれるか。その体験を感じてもらいたい。同時に、わたしは未知なる他者(学生)を知る面白さを得ています。「自分の言葉で書く」練習ともなります。学生にも、わたしにも。
なので、毎年、自分でも呆れるほど作品への返信は熱心に書きます。10数人という少人数なんだけど、一人ひとりの作品をじっくり読んでじっくり書くと、正直、二日くらい時間がかかっちゃう。
非常勤講師の給与は、おそらく知らない人は絶句するくらい低いので、これは正直「仕事」ではできないので、仕事じゃないと思ってやっています。なにかこう、今まで無数の人から受けたご恩に対して、大きな借りをかえすような気持ちで。すべて、あくまでわたしの勝手な思いなんですが。
話を戻します。
この提出締切が土曜の夜設定なので、ほぼ週末はこりこり返信作業で終わります。火曜が授業なので、月曜は準備もあって、このレターを書く時間があんまりとれないというわけなんです(長い長い言い訳になってしまいました)。
今後は木曜日(たまに水曜日)にお届けしてみようと思ったのにも、理由があります。
月曜日はなんとなくバッテリーを充電したところ、みたいな自分への安心があるのですが、週なかはそれなりに疲弊してきて、週末までのカウントダウンで気力を補いつつ匍匐前進……みたいな。フリーランスだから暦は関係ないのに。
で、そんなよれよれの自分はどんな話を書くのかな。それを知りたいという気持ちもあります。
あと、(おそらく)週なかのくたびれた自分に対して、小学校の頃に唄った「勇気の歌」の「勇気がぼくにささやいた たおれちゃだめだ ガンバレと」という気持ちで、週の後半を乗り切るためにも書けるかもしれません。
このささやかな挑戦というか、助け船は、読んでくれる皆さんにも、悪くないものになるかもしれない、という願望でしょうか。書いてみて、読んでもらわないとわからないのですが。
というわけで、「たおれちゃだめだ」な勇気の歌レター、次回は10/8(木)のお届け予定です。どうぞお見守りください(どきどき)。
●いま読んでいる「朝読み本」のこと
起きてすぐ、まず最初にやることは年がら年中変わらず、あたたかいミルクティを飲みながら本を読むってこと。日中や夜に読む本はどんなジャンルでもいいけど、わたしの「朝読み本」には自分なりの選定基準があります。
朝読むと、その日一日を励まされるような、今日という日が祝福されるような本であること。読むと元気が出る、清らかな気持ちになれる。そういう本。
先週は韓国の編集者イ・ヨンシルさんの『エッセイ本のつくり方』(ミシマ社)を少しずつ読んでいました。
タイトルにあるように本づくりに関わる編集者や著者(書く人)にとても参考になる一冊ではありますが、「仕事をする」人の誰もにヒントがいっぱいの本のように思いました。
自分がどう働いて、どう生きるか、どう人とかかわるか。つまり、どんな人にとっても普遍的な要素がたくさん詰まっていて、そして、めちゃ面白いエピソードがぎゅうぎゅう詰まっているので、テンションが少し上がって(軽く興奮して)元気が出ました。
感想はツイッターで引用ツリーにしています。

雑多な編集者、雑文編集者であるイ・ヨンシルさんの雑文に胸がいっぱいだ。すばらしい一冊だった。
イ・ヨンシル『エッセイ本のつくり方』清水知佐子訳/ミシマ社
とても大切なことが語られる13、14章。
イ・ヨンシル『エッセイ本のつくり方』清水知佐子訳/ミシマ社 https://t.co/CMcF5VNPTC https://t.co/W94FHtsRkd
そして一昨日から読み始めたのは、東京、荻窪にある本屋「Title」のご店主、辻山良雄さんの新刊『本とねこと青い自転車』(信陽堂)。まだ読み始めたところだけど、すごくいい……。

久しぶりにいただいた懐かしいお店の大好きなケーキ、食べ終わってしまうのがかなしくて、小さく小さく食べてしまうように。
辻山良雄『本とねこと青い自転車』(信陽堂)
辻山さんは神戸のご出身で、生まれ育ったあたりが実はすごく近いんです(そのお話はご本人としたことがあります)。
そして、辻山さんが東京に進学された以降、ご実家が転居されたあたりが、今のわたしが住んでいる場所とすごく近いということが、今回のご新刊でわかってきました。
そういえば、何年か前になりますが、辻山さんからお聞きしたことがあったんです。神戸に帰郷された際、ご実家に向かう市バスに乗っていたら、歩道を歩くわたしを見かけたそうです。なんと。そのバス道沿いにうちがあるので、ぼっさぼさ頭のスェット姿かなんかで、ぼけっと歩いていたんだろうなあ。お恥ずかしい。
個人的にはそんなご縁も感じる本ですが、本読みの人、本屋さんに行かずにいられない人にはもちろん深く響く一冊でしょうし、この本も「働く」ということについて書かれたものだと感じています。生きるために働く。だけど、働くってお金を稼ぐだけの行為ではないってこと。
語られる辻山さんの個人的な体験をとおして、読み手のわたしが考えることになる。そういう射程の遠さ、辻山さんの思考の深さにぐっときます。
わたしもしょっちゅう、自分がなんのために働くのだろう、働かなきゃいけないのだろう、という大きな疑問になんかこう押しつぶされそうな気持ちになります。生きるために働く「だけ」だとしたら、苦しすぎるよ、って。
装幀もすごく素敵なんです。坂本千明さんの装画、挿絵もとってもいいんですよね。手にするだけでほっとします。
※10/30には、辻山さんと、校正者の牟田都子さんのトークイベントがあります。配信はまだ受付中です。とても楽しみです(配信視聴します)。
ここから後半は、サポートメンバーの方に読んでいただく、というより聞いていただけたらというお話です。大変なことが次から次へと起きているこんなとき、こんなしょうもない話……すみません、久しぶりに友達とお茶していたら、呑気な話聞いちゃった。みたいな感覚でお聞きいただけたらと……。
