9/19&20に千葉「ときわ書房志津ステーションビル店」で開催されるブックフェアのこと
こんにちは。お久しぶりです、という気分です。お変わりなく、お過ごしでしょうか。
なんて書きながら、お変わりあるよなあ、なんて思わず自分に突っ込んでしまった……。
昨日の選挙戦もそうだけど、世の中がすごい勢いで変化していることを感じる今日のこの頃。あまりに加速する変化の流れが正直なところ怖いような、それでも落ち着いていかなきゃという気持ちがせめぎ合う。そんな毎日です。
こんな時代をどう生きていくか。ほんとうにむずかしい。ときどき腰が抜けるような虚脱感で、その場に座り込んでしまいそうになります。強い戸惑い、迷いを感じるときは、いろんな人の声が聞きたい、とわたしは思うのです。
最近、少し前の時代を生きた人の話が聞きたくなって、いわゆる「古典」を手に取ることが多いのも、そんな背景があるのかもしれません。
古典って、単に名作だからというより、時間の経過と時代の変化のなかで、それでも読み継がれてきたものだから。いったいどんな声が聞こえるのか、聞いてみたくなったのかも。
例えば、ディケンズとかモーム、ブロンテ姉妹とか、いま読んでいるドストエフスキーとかって、普段の生活からものすごく「遠い」んですよね。彼らが描く物語の背景も生活様式も現代とは全く違う。だけど、その遠くから聞こえる声のなかに、なにかこうすっと届いてくるものもある。いわゆる人間として普遍的なにかが。
そういえば、「遠い」からこそなぜか自分に入ってくる、声がすっと届いてくるってことを、「ゲンナイ会」でも感じることがあります(定期的に開いているおしゃべり会のような場)。
自分とはあまり関係がないように思っていたこと、例えばわたしの場合なら「子育て中の親が、子どもについて感じること」なんかが、「遠い」はずなのに、一緒にいるその場で目の前にいる人から語られるのを聞くと、「これは自分の話だ」と急に深く切実に届いてくるような瞬間があるんです。なにかが自分の奥にある記憶を揺さぶるような感覚で。
わたしの気づかなかった自分が、誰かの話に反応して顔を出す。その反応に自分が驚く。自分のことってほんとにわかんないなあ。
昨日は「ゲンナイ会」開催日だったのですが、やっぱりそんな瞬間があって、不思議で、とてもありがたかった。自分ひとりでは辿りつけない場所に連れて行ってもらえることが、同時に話を聞かせてくれた人のなにかに触れさせてもらえることが、うまくいえないけど、有難い(なかなかない)。
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なんだか話が逸れてしまいました。さて、本題に。
先週は、遠方に出かけるためにレターをお休みする予定でした。千葉の「ときわ書房志津ステーションビル店」さんに遊びに行くことになっていたのです。でも、警報級の大雨といった予報から判断して延期することにしました。
なので自宅にいたんだけど、行けなかったことがとても残念で、レターを書く気力が湧いてこなくて……。前日から判断に迷ったので、気持ちが揺れたことでもどっと疲れてしまった気がします。心と身体ってやっぱりつながっていますね。
「ときわ書房志津ステーションビル店」は10月25日に閉店します。本当に残念なことに。
店長の日野剛広さんには、自著を読んでいただいていたり、それをきっかけに数年前から個人的にやり取りをさせていただいていたり、つまり大変お世話になっていました。だから、一度お会いしたかったというのが、今回お店に行こうと決めた理由のひとつでした。
もう一つは、ものすごく単純に、「ときわ書房志津ステーションビル店」という本屋さんに、ずっと行ってみたかったから。本棚が見たかった。
こちらでは「志津ノーベル賞」なんてユニークな賞も企画されていますが、普段からしょっちゅう気になるフェアが開催されていて、なにか大きな出来事があると、関連した本棚が作られるので、わざわざSNSの投稿をチェックするほどです。並べられた本をメモっておいて、実際に「志津のときわ書房さんで推されているのなら、間違いないだろう」と購入した本もたくさんあります(通販はないので、近くの本屋さんで)。
そんなふうに本選びで頼りにする本屋さん、皆さんにもありませんか。
わたしの場合、神戸「1003」さんをはじめ、同じ神戸にある「ViVO,VA(ヴィボヴァ)」さん、「本の栞」さんは実際に通って、頼りにしている本屋さん。
行けないけど、SNSの投稿などを気にして見るのは新刊書店なら、荻窪「Title」さん、高円寺「蟹ブックス」さん、千駄木「往来堂」さん、西荻窪「今野書店」さん、神楽坂「かもめブックス」さん、岡山「スロウな本屋」さん、奈良「ほんの入り口」さん、奈良「とほん」さん、高松「ルヌガンガ」さん、長崎「ひとやすみ書店」さん……いやもう古書店でも新刊を扱っているお店も多いしほんときりがないのですが、それぞれの選書に個性があるので、SNSで見るだけでも、まるで信頼するお店の本棚のまわりを歩いて、立ち読みまでさせてもらったように参考になります。
こういった本屋さんで紹介されているコメントを見て、初めて知ったり、迷っていたけど買ったりと、本選びでは新聞書評も参考にするけれど、それ以上に本屋さんの投稿に影響を受けているかも。
本屋さんが、限られたスペースにわざわざその本を仕入れて並べて届けていこうっていう一連の流れが生む力にも、惹きつけられるのかもしれません。
「読者」の立場でそんなふうに影響を受けている本屋さんですが、「著者」の立場でいうとまたちょっと違う感覚があります。大げさではなく「育ててもらっている」ような感覚です。
先ほど名前を挙げたのはいわゆる独立系と呼ばれる個人が営む本屋さんが多いけど、全国展開しているチェーン系書店、中規模の書店でも、そんな感覚をもっている本屋さんが何軒もあります。
地元の三宮のジュンク堂書店さんをはじめ、大阪の紀伊國屋書店さん、行ったことはないけれどSNSでつながれた「くまざわ書店函館ポールスター店」さんなんかも、「著者」として、「育ててもらってる」感触があります。(勝手に)見守られつつ、励まされるような。
そんななかでも、「ときわ書房志津ステーションビル店」さんは「読者」としても「著者」としても特別な思いを抱いていた本屋さんの一軒というわけなのでした。
ご本人が聞いたら嫌がると思うけど、店長の日野さんは「本の目利きの人」。なにを読むか、おもしろいと感じるかって人によって好みがあるので、「わたしにとって、そう感じる人」ってことなのですが。
「ときわ書房志津ステーションビル店」には番頭Mさんという方がいて、これまたわたしはお会いしたことがなく、投稿で知るだけですが、きっとMさんも目利きなんだろうなあ。
そんな「ときわ書房志津ステーションビル店」、閉店がほんとうにさみしい…………言葉では言い尽くせません。
前置きが長くなってしまいました。
「ときわ書房志津ステーションビル店」では、今週末の19日(土)、20日(日)にこんなブックフェアが開催されます。
これをお伝えしたくて、今回のレターを書きました。

※以下、詳細はお店の告知から貼りつけ&少し加工しました
「誠にすいませんが閉店します!さよなら、志津BOOKフェス」
ときわ書房志津ステーションビル店は10月25日(日)で34年間の営業に終止符を打ちます。
これまで数々のイベントを不定期ながら実施して参りましたが、今回その集大成として最後の大規模なBOOKフェスを開催する運びとなりました。
当店主催の最後のフェスのために実にたくさんの出版社の皆さんが集結してくれました。
さらにスペシャルなゲストを迎えてのトークセッションもあります!
◉9/19(土)13時30分~飯田一史さん×南陀楼綾繫さん
◉9/20(日)13時30分~小林エリコさん×済東鉄腸さん
どちらも初顔合わせ、見逃せない内容となります。
参加費無料、各日先着30名、満席の場合は立ち見となります。
シルバー・ウィーク最初の2日間はぜひ志津まで遊びに来てください!
■開催期間 2026年9月19日(土)、20日(日) 10:30~17:00
■開催場所 千葉県佐倉市上志津1633
■主催 ときわ書房
■お問い合わせ 043-460-3877
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お近くの方、お時間ありましたら、ぜひ。
26の出版社のなかには、わたしもファンの版元がたくさんあって、編集者さんも来られるようなので、気になる出版社がある人はブースをのぞいて話しかけてみてくださいね(わたしが編集者なら嬉しい)。
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話が変わるのですが、来月の「ゲンナイ会」を神戸でやることになったので、このレターでは一足先にご案内をいたします(noteでは明日以降に告知を出します)。

申込みフォームはこちらです。
https://forms.gle/C1ZwPAYBT4jks1UG7
実は10月「ゲンナイ会」は、ずっと行ってみたかった神奈川「CRAYD BOOKS & COFFEE (クレイドブックスアンドコーヒー)」さんで開かせてもらう予定だったのです。だけど、わたしの腰の不安定さ(相変わらず腰痛が続いています)や、このたびの志津行きでも悩みに悩んだ移動手段の選択について迷うことがあり、この秋は保留延期にしていただくご相談をしています。でも、絶対に、絶対に必ず行きたい。
クレイドブックスさんは2026年1月にオープンした本屋さんです。
カフェで出されているプリンとかチーズケーキなんかがまためちゃくちゃおいしそうで……うっとり見ています。
お店がある場所の周辺は、やはり茅ヶ崎、夏場はかなり混雑するようですが、秋以降はしっとり落ち着くような気配。思い切って冬の海を見に行きがてらご相談しようかなあ。
クレイドさんがなかったら、茅ヶ崎に行こうなんて本気で思うこと一生ないだろうなあ(茅ヶ崎は、憧れの地、みたいな感覚なので。スラダン聖地も近くだし、江ノ電にも絶対に乗りたいし)。
すみません、あまりに行きたくて、まだ行ってもないのに長くなりました。
千葉も先だっての大雨で大変な被害を受けた方がたくさんおられると聞いています。今週も雨の多い予報ですが、どうか被害が少なく穏やかにすみますように。50数年生きてきて、こんなに雨が怖いと思うこと、なかったです。
いま、わたしが生きているのは「人新生の時代」なんだなって、ひしひしと実感しています(斎藤幸平さんの『人新世の「資本論」』を読んで、あああ、となりました)。
皆さん、なんとかすこしでもよき方向でじたばたあがいて、この時代を生き抜きましょう。ひとりでは無理なので、仲間と一緒に。このレターを読んでくれる人たちは、わたしにはそんな仲間です。
(おわり)
この無料のレターは、有料サポート支援くださっているサポーターの方々のおかげでお届けできています。サポートメンバーの皆さんには感謝の気持ちしかありません。本当にありがとうございます!!
来週はサポートメンバーの方に読んでいただくレターをお届けする予定です。
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あとすこしお知らせを添えます。
「あなたの話を聞きます」10月受付のこと
現在10月の受付をしています。あとお一人受付られそうです。詳細はこちらをどうぞ。
リピーターの方もどうぞご遠慮なくご参加ください。
わたし自身、オープンダイアローグ的なおしゃべりの会に定期的に参加しています。継続して体験することで見えるものもあるように感じます。例えば、3か月に一度などと定点観測的にご参加される方もいて、それもおもしろいだろうと思います(わたしは毎月の場と、2か月に一度の場と両方あります)。
※11月、12月も、月3名限定で受付する予定です。もう今年も後半戦なんですね……こわい。
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