「眼瞼下垂」って知ってますか?(1)
お年頃もあるのか、スマホにパソコンという液晶生活の現代人の病なのか、もう目が常にかっぴかぴに干上がっている。そんなのもあって、まぶたが眼球にひっかかるような感覚もあり、つまり目が重い。
特に右眼。花粉症の人はこんななのでしょうか(わたしは花粉症はあまりありません、アレルギー体質ではあるけど)。目がなんとなくがざごそして、ついクセで手でこすっちゃう。すると目の周りが痒くなる。
それもあるのか、目が重いし、違和感もあるしで、いわゆる疲れ目なのか。二重の上のまぶた部分が蛇腹のように畳まれて三重になっているし、二重部分も幅が広がって、目が半分隠れてしまっている。
なんてことはもう2〜3年前からで、これも加齢かと、ほうっていた。
そんなわたしに新展開……というお話。
※今回のレターは、リアルタイムの経過報告というのもありますし、医療に関わる内容だけれど、あくまで個人の体験記。専門家に取材した記事ではないので、「親しい人とのおしゃべり」というイメージで、サポートメンバーの方とだけ共有させていただきます。誤りのある記述など、気づいたら修正をしていきます。また、なにかを推奨するものでも、否定する意図もありません。ご理解ください。
今後の経過はシリーズ(?)で続報を書いていきます。
テーマは「眼瞼下垂(がんけんかすい)」。皆さん、ご存じでしたか? 40代、50代以降の女性に多いと聞くこの病名、わたしは今回初めて知ることになったのでした。
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その日も相変わらず目が重たくて、猫背でのぞき込んでいたパソコンから顔を上げて、表情筋トレーニング用(実は全然やってない……こつこつが苦手すぎる)に買った卓上鏡をぼんやりのぞきこんだときのことでした。
例えば写真撮るときとかって、「外向けの顔」をつくちゃったりしませんか? しじみのようにつぶらすぎる瞳を、せめてあさりくらいに見せようと、ぐっと見開くように力を入れるわたしですが、自宅でパジャマみたいな格好のまま、朝から顔も洗わずにぼけっとゆるんだままで鏡を眺めると……。
え!? 目が開いてない!!
特に右眼は半分ほどしか開いてない。半目やん!

わたしって、普段(誰に会うでもなく脱力してひとりで生活しているとき)こんな目の生物なの?
閉店間際のシャッターみたいに半分ほど垂れ下がっているまぶた。もしかして、目が重たいと感じていたのは、本当に重たいのかも??
首から肩の凝りはもうセメントのようで、凝ってるというより、張って、痛いのも、もしかすると頭痛がしょっちゅうずきずきくるのも、目のせい?
いや、でも、周りでも同世代の友人知人はみんな同じように「肩凝るわー」「目がしんどいわー」と言ってるので、「そういうもんだ」とやっぱりほっていたんだけど。
わたしは子どもの頃から近視で、小4くらいから眼鏡。成人する頃には両目0.1くらいになり、常に裸眼ではぼやけた人生を送ってきた。今では強度近視で眼鏡はけっこう度が強い(両目とも近視度数ー6.50とか)。
眼鏡屋さんで勧められる両眼1.5くらいの世界は、わたしには「見えすぎ」て怖いし、「コントラスト強すぎ」でしんどいので、眼鏡もコンタクトもゆるめに調整していて、両眼0.7の世界をぼんやり生きています。
3年ほど前からお年頃の波に抗えず、遠近両用の眼鏡(下部分は老眼用のレンズで、上部分が近視用レンズ)を使っているけれど、なんせ近視が強すぎて、老眼部分の度数もあえてゆるめに設定(目が疲れちゃうから)。いやあ、目の悩みってつきないですよね。
わたしには、目は若い頃から「もうしょうがないよね」と諦めて、いまあるものをせめて大事に……とどこか達観していた部位でもあるのです。多少の不具合には動じないという感じで。
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しかしながら、こないだの大型連休の直前に大きな締切を抜けたあと、魂がぷしゅーっと抜けて、もう目が開かない……。というか、あまりに目をぎゅんぎゅんに酷使したせいか、目が潰れそうに重い。
目に我慢強いわたしも、さすがにこれはどうかと思い、検査機器がそれなりにしっかり整った、かかりつけの眼科クリニックのウェブ予約をのぞくと、連休前の最後の午後診で担当医(院長先生)の予約が運良くとれるではないか!
迷いなくクリックして、久しぶりに自転車を漕いで眼科に走ったのが4月の終わりのことだったのです。
この眼科は、公私ともにかかわりがある(プライベートの遊び場で先に知り合った飲み友達というか)女性の眼科医R先生が15年以上前に開院したクリニックで、先生とはもう20年近いお付き合いになります。
R先生は、なにかあってもなにもなくても相談できないわけじゃない知人であり、信頼する眼科医であり、年齢的にはわたしのほんの少し先輩なので更年期というお年頃な面でも「わかってもらえる」という安心もある。
実は『元気じゃないけど、悪くない』第4章にも登場するのですが、めまいで悩んだ頃、目の精密検査もしていただいたのも、R先生の眼科クリニックだったのです。