わたしのまったり日曜日
あれ、まだ月曜日じゃないのに? 驚かせてしまったかもしれません。今週はイレギュラーですが、日曜の今日、レターをお届けすることにしました。
昨日、神戸の塩屋にある「舫書店」さんで入手した『私の孤独な日曜日』(月と文社)を今朝読み始めて、わたしも子どもの頃からどこか苦手だった日曜日のあれこれが、なんだか愛おしくなって、思わず。

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この本は17人の方が、それぞれの日曜日について書かれたエッセイ集。発売されてからずっと気になっていて、昨日ようやく目が合った。本との出会いはいつもタイミングだなと思う。
気になっていたのは、ケアに関連する本を取り扱う「はるから書店」のご店主・小黒悠さんがご寄稿されているからでした。
小黒さんを知ったのは、わたしがよく読んでいるWebマガジン「mi-mollet(ミモレ)」のブログで、公式ブロガーとして書かれていたのがきっかけ。
ミモレ編集室では、現編集長の川良咲子さんにお声がけいただいて「書くこと」についての講座を担当させてもらったことがあったり。
さらに遡ると、いま人気のポッドキャスト『真夜中の読書会』を配信する「講談社のバタやん」こと川端里恵さんが副編集長だった頃に、「宣伝会議」でトークイベントのお相手をつとめさせてもらったり(もう7、8年前かも)……。
そんなふうになぜかご縁があるし、まさにわたし自身、どんぴしゃ「ミモレ世代」(女性の揺らぎ期)でもあるので、共感したり、気づきを得たりすることの多い媒体なんです。
さて、そんなミモレでブログを書かれている小黒悠さん。
60歳で脳梗塞を患ったお母さまの介護のご経験から、たった今、介護のあれこれに悩んだり迷ったりしている人、介護に限らずなにか生きづらさに引っかかっている人にヒントになる本をセレクトして、発信して届けています。
でも小黒さんは普段は勤め人。週末などの空いた時間を使ってシェア本棚や、イベント出店、企業での出張出店されたり(元司書さんでもあります)。本を届けるにもいろんなやり方があるのだなと勉強になります。いや、そんなドライな感じだけではなくて、小黒さんの本に対する信頼というか、信じる力に感動してるのかも、わたしは。
そんな小黒さんが、『元気じゃないけど、悪くない』(ミシマ社)を読んで、これもケア本だなと感じてくださったことから、発行して間もない時期に、オンラインで「著者と読む読書会」を開いていただくことになったんです。画面越しだけど、お会いできた皆さんのお顔、声、いまも思い出すことがあります(その後もご縁が続いている方がたくさんいます。シェア本棚「ゲンナイ!文庫」のまほさんもその一人)。
基本は対面で継続していますが、ほんとにたった一度だけオンラインでの開催が、小黒さんの「はるから書店」さんとのコラボだったというわけでした。
(いろいろ思いが溢れて説明がめちゃくちゃ長くなってしまいました。汗)
というわけで『私の孤独な日曜日』を、今朝、特別な気持ちで読み始めて……いいなああ。小黒さんのご家族との日曜日の風景に、泣きそうになっちゃった。時間の厚みのある文章で、ぐっと心をつかまれるのだけれど、後味が自由で軽やか。この気持ちを日曜日の今日、伝えたいと思って、思わずこのレターを書いています。