「眼瞼下垂」って知ってますか?(3) この先生以上の執刀医はいないっ(わたしには)

目の不調から、人生に突如登場した「眼瞼下垂」なる病名。保険診療か自由診療か。選択肢は多くても、まあまあ困る。どんどん絞っていこー!というシリーズ(3)更新。紹介していただいたクリニックに行ってきた続報です。医療記事ではなく迷いだらけの個人の体験談なので、サポートメンバー限定公開です。
青山ゆみこ 2025.06.16
サポートメンバー限定

前回の話↓

白い封筒に入った紹介状をカゴにいれて、自転車をきこきこ漕いで辿り着いたのは、駅から近いのに、程よく雑踏から離れたロケーションに建つこぢんまりしたメディカルビル。案内板を見ると、どうやらワンフロアに1クリニックという設定。目的階に着いたら、もうそこはクリニックというシチュエーションでした。

エレベーターのドアが開いた瞬間、まだ一歩もクリニックに入っていないのに、わたしはまず「あれ?」と意表を突かれたのが匂いだったのです。ヒーリングスポットなんかで漂う高級アロマの良い香り。「病院」の匂いじゃないぞって。

そんな香りにふんわり包まれながら、入ってすぐ横の受付カウンターに進み寄ると、シックな色の制服を着た女性が軽やかな笑顔を見せながら「ご予約いただいた青山さまですね」と出迎えてくれた。

女性に差し出された問診票を受け取りながら、またまたわたしは驚いていたのです。

な、な、なんかめっちゃ眩しい。きらきらきらきらしてる。

その時カウンターにいたスタッフは、看護師さんなのかはわからないが、20代中盤〜後半くらい(だと思う)の女性二人。二人とも医療機関らしくマスクをしているのに、マスクの横からつやつやきらきらした美オーラのようなものがあふれ出している。

声や所作はいたって落ち着いたもので、高級ホテルのコンシェルジュを思わせる、きちんとトレーニングを受けた「プロの接客業」のような気配感。まったく浮ついたところがなく、折り目のない新札みたいな凜とした雰囲気。なのに華やかさもにじんでいるんです。

北新地でもたまにこういうママさんがいた。顔の造りは派手じゃないのに目を引く人。できたての豆腐みたいに艶やかな美しい質感の人。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、5717文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

誰でも
「全国ギャンブル依存症家族の会」の特別セミナーで、「持っている資源を活...
読者限定
軽い人間関係でもいいじゃない。
読者限定
猫とわたしと鈴木さんちの三姉妹(今週のレターはお休みです)
サポートメンバー限定
「眼瞼下垂」って知ってますか?(2)保険診療か自由診療か。それが問題だ...
サポートメンバー限定
「眼瞼下垂」って知ってますか?(1)
読者限定
行動力より「やめる力」。人生は決断、ケツとダン。ダンこそがなにかを始め...
読者限定
行きたいと思える本屋さんが、わたしを西行きの電車に乗せた。自分を動かす...
誰でも
NHKスペシャルで震撼した「オンラインカジノ “人間操作”の正体」。仕...